畜産酪農技術センター
木村 塁
肥育豚生産費の約6割を飼料費が占めるが、配合飼料の原料は輸入依存度が高く、近年の国際情勢や円安の影響による飼料費価格高騰が生産者の経営を圧迫している。そこで、腸内免疫に直接働きかけ、細菌叢を変化させることにより栄養吸収能を向上させることが報告されている乳酸菌加熱菌体を離乳後の肥育豚に給与し、生産性の向上効果を検討した。その結果、給与群では豚に有益な細菌の割合が高く、短鎖脂肪酸の増加が認められ、腸内環境の向上が示唆された。また、肥育後期の一日増体重の増加が認められ、乳酸菌加熱菌体の給与が生産性向上に寄与する可能性が示された。
