自然毒は動植物中に含まれる有毒成分であり、食中毒の原因となる。
自然毒による食中毒は重篤な症状を引き起こし、近年の食中毒死亡例の大半が自然毒に因るものである。
自然毒食中毒の原因究明は原因動植物の外観と患者の症状により推定する方法が主流である。
しかし、この方法は検査員の熟練度に左右される上、調理前後で外観が大きく異なるため同定が困難となる場合がある。
自然毒食中毒は増加傾向にあり、技術継承の面でも原因究明の機器分析への移行が望まれる。
そのため本研究では、自然毒の中でも中毒例や死亡例が多い有毒植物本体、調理品、模擬吐瀉物を用いて機器分析法の開発を行った。
ショールーム
投稿日:2025年10月22日
自然毒を原因とした食中毒事例を想定した有毒成分の機器分析法に関する研究
その他
衛生環境研究所
小泉美樹
