本県の養殖サケマス類のブランド力強化を図るため、サケマス類に多く含まれるビタミンDに着目し、機能性面からの活用を検討した。
市販のサケマス類に含まれるビタミンD含有量を調査したところ、富士の介のビタミンD含有量が他の1.6倍程度高い傾向にあった。
ビタミンD強化飼料により富士の介のビタミンD含有量が増加するか検討したところ、飼料のビタミンD含有量に応じた筋肉中のビタミンD増加はみられず、通常の飼育で富士の介には高濃度のビタミンDが含まれることが明らかとなった。
また、富士の介の部位別のビタミンD含有量の分析結果から、皮及び内臓のビタミンD含有量が高く、筋肉以外の未利用部位についても加工品等への利用価値を有していることが明らかになった。
ショールーム
投稿日:2025年10月22日
機能性食材としての富士の介、県産マス類の可能性
その他
水産技術センター
加地奈々
