子宮がんは早期発見・治療により高い生存が期待できる一方、検診受診には「痛そう」「怖い」「羞恥心」「めんどう」といった心理的・行動的なバリアがある。本研究では、山梨県内の大学・看護学校の女子学生を対象に、がんおよび子宮がん検診に対する不安やイメージ、受診経験等を調査した。600名に依頼し、477名(回答率79.5%)から回答を得た。受診経験者からは、痛みや羞恥心、緊張などが語られる一方、看護師・助産師の声かけや背中をさする、手を握るなどの関わりによって安心できたとの体験も示された。また、検診に関する知識や講義の受講経験があっても、「めんどう」という思いが受診の障壁となる可能性が示唆された。今後は、正しい情報を届けるだけでなく、不安や羞恥心を軽減する医療者の関わりと、学生自身が「受けてみよう」と思える行動変容の仕組みを、行政と大学が連携して検討していくことが重要である。

