質量500kg以下の小型衛星は、従来の大型衛星と比べて低コスト、短納期で開発可能で、高性能化も著しく、打上げ数が増えている。複数の衛星を伴うコンステレーション運用等で衛星の軌道変更が必要な場合、ロケット推進装置が必要となる。
本研究は特に質量100kgの超小型衛星にも搭載可能な電気推進ロケット(パルスプラズマスラスタ、PPT)の研究に取り組んでいる。PPTは固体推進剤を使うため、簡素で故障の少ない推進系構築が可能である。当研究室ではこのPPTの電極と推進剤の形状、配置を工夫し、従来の平行平板型PPTと比べて2倍以上の力積発生を達成した。今後はこの成果の宇宙実証を目指し、宇宙利用分野の発展に貢献したい.