金属3Dプリンタは、既存の製造法では実現困難な形状を作製できることから今後の主な製造法の一つとして期待されている。一方で、造形時の残留応力の発生による変形、仕上げ加工時の高精度加工の必要性、表面粗さの悪化等、いくつかの課題がある。
それらの課題を解決するため、金属3Dプリンタ造形物の造形条件ごとの残留応力、切削加工時の工具の摩耗量、電子ビーム加工による表面改質等に関する評価を実施した。その結果、SUS316L造形物表面の残留応力がレーザ走査速度1000 mm/sec前後で大きく変化すること、SUS316L及びニッケルアロイ718の造形材の加工性は市販材より良いこと、SUS316L造形物表面にTiN粉末(粒径約1.6 m)を塗布して電子ビーム加工を施すことで耐摩耗性が向上することなどを確認することができた。
研究成果(ポスター)_金属3Dプリンタを活用した高付加価値製品創出に関する研究
山梨県産業技術センターの研究成果
https://www.pref.yamanashi.jp/yitc/sokuho.html