宝石の産地鑑別において、光学顕微鏡によるインクルージョン(内包物)の観察は有用な鑑別手法の一つである。
本研究は、AIを用いて光学顕微鏡像からインクルージョンを自動検出・自動判別することが可能か検討した。
今年度は300枚の顕微鏡像からインクルージョンを4つのクラスに分類・ラベリングし、YOLO v8で学習・評価した。
その結果、いずれのクラスも再現率(Recall)は55~76%、適合率(Precision)は77~94%であった。
また、画像数の少ないクラスに対して画像拡張を行ったところ、当該クラスのRecallおよびPrecisionのいずれも改善することがわかった。
ショールーム
投稿日:2025年10月22日
宝石鑑別支援ツールの開発
地場産業
産業技術センター
佐藤貴裕
