心肺停止傷病者の救命率向上には、現場に居合わせた人(バイスタンダー)による迅速かつ質の高い一次救命処置(BLS)が重要です。しかし、従来の訓練用人形を用いた教育では、実際の心停止場面における臨場感や緊迫感を十分に再現することが難しく、救命行動への不安や躊躇が課題となっています。本研究では、山梨大学の野田善之教授と連携し、仮想現実(VR)による臨場感のある状況体験と、QCPR®による胸骨圧迫手技の客観的評価・フィードバックを融合した教育プログラムの開発を進めています。今後は、手技の正確性や状況判断、心理面への教育効果を検証し、看護教育や地域の救命講習への展開を通じて、「手技ができる」から「救命行動を起こせる」教育の実現を目指します。

