耐候性試験機で屋外暴露を再現する試験条件を見出すために研究を行った。
代表的なプラスチック材料(ABS、PP、PC)の試験片でメタルハライドランプ式耐候性試験機(以下、メタハラと略記)による照射と屋外暴露を行った。
メタハラによる照射は、照射のみ行った後に照射とともに水噴霧を行うサイクルとした。
試験片の色差、引張強さと衝撃値を測定し、屋外暴露年数と測定値の関係および照射時間と測定値の関係を求めた。
そしてメタハラによる照射の場合の屋外暴露に相当する照射時間を推定した。
色差については屋外暴露1~4年に相当する照射時間を推定でき、屋外暴露を再現する試験条件を見出すことができた。
引張強さと衝撃値については屋外暴露に相当する照射時間を推定できない場合があり、試験条件を見出すことができなかった。
屋外暴露が再現できなかったのはメタハラによる照射では屋外暴露ほどクラック生成が促進されなかったためと考えられる。
ショールーム
投稿日:2024年10月23日
プラスチック材料の耐候性における水噴霧の影響
材料
山梨県産業技術センター
尾形 正岐