本動画では、発表者の研究の柱のうちの一つである「有限要素解析と機械設計に関する研究」について紹介した。有限要素解析は、機械設計において重要なツールとなっているが、その解析技術にはまだまだ課題が多く、発表者はこのような有限要素解析技術の開発に興味を持っている。その研究例として、温度サイクル負荷を受けるはんだ接合部の熱疲労寿命評価に用いる有限要素解析技術の開発がある。この接合部は、電源のON・OFFなどによって熱疲労破壊する。はんだ接合部の微小化、鉛フリー化によって、電子機器の設計では、この寿命予測を正確に行うことがますます重要なものとなっている。電子機器の設計期間が短くなってきた今日では、その寿命評価では＃有限要素解析を頼らざるをえないが、はんだでは、＃クリープや＃塑性があり複雑な力学特性を示すため、これらを踏まえた有限要素解析技術の確立をする必要がある。本研究は、このようなはんだの複雑な力学特性を正確に表すことができる有限要素解析技術の開発を行った。
