漢方処方等を支える薬用植物は、そのほとんどを輸入に頼っており、供給量の不安定さ等の問題から、国内での栽培が推奨されています。国内栽培を行う上で、苗の安定供給と生産後の販売先等が問題となっています。
本研究では、カンゾウ、ヒロハセネガ、オタネニンジンに着目し、安定した苗の供給方法について検討するなかで、苗の簡易生産方法、定植率を調査し、その成果として、安定的な種苗の生産方法について栽培マニュアルを作成しました。本発表では、ヒロハセネガの水中浸漬法による発芽率の向上、オタネニンジンの苗の高温障害による枯死の防止、カンゾウの挿し芽法による苗作成方法について発表します。