骨折用インプラントの設計開発では、経験等をもとに設計することが多い。インプラントの設計は、外科医の主観と実績・経験に依存する部分が多く、インプラント形状の最適化が難しい等の課題があります。
一方、インプラントには強度が必要であるが、骨折を治癒するためには、骨に適度な負荷を与えることが必要であり、また、骨にインプラントを固定した状態での応力状態等を知りたいという医師の要望がありますが、対応し切れていないのが現状であり、メーカーから対応できる設計・開発手法の提案を求められています。
そこで本研究ではインプラントの設計に構造解析を取り入れ、解析結果と模擬施術後の実態強度結果を比較し、その有効性について検討しました。