プラスチック射出成形加工では、原材料や添加剤が成形時に気化し、汚れとして金型表面に付着・堆積することで様々な不良の原因になります。その対策としてこれまでは溶剤による拭き取り洗浄が行われてきました。
しかし、微細化やシボ加工によって複雑化した金型形状に対して、拭き取り洗浄の適用は困難です。
そこで本研究では、超臨界流体が有する低粘性・高拡散性に着目し、シボ加工を行った模擬試験片における洗浄効果について評価を行いました。
その結果、ガス成分に曝すことで汚れを付着させたシボ加工表面を有する模擬試験片に対しても、洗浄効果が得られることが分かりました。