ナノファイバーは、先端技術を支える素材として注目されており、産業分野や医療材料分野など、様々な分野での利用が期待されています。我々は、新たなナノファイバー作製法として「炭酸ガスレーザー超音速延伸法(CLSD)」を独自に開発しました。CLSD法では、低温の超音速流中で繊維にレーザーを局所的に照射することで繊維は瞬時に融かされ、溶融した繊維は超音速流中で強い延伸張力により、数十万倍まで超延伸され、ナノファイバー化されます。CLSD法は、現行のナノファイバー作製法とは全く異なる原理で、様々な熱可塑性高分子を無溶剤でナノファイバー化でき、汎用性、省エネルギー性と安全性を兼ね備えたナノファイバー作製法であり、量産化にも対応できる作製法です。