本発表は、モモ検査システムとモモのハンドリング技術について概説しています。モモ検査システムは台湾向け輸出モモの害虫対策(選果処理と検査)に対応しており、「選果処理・表面検査」とX線による「内部検査」が自動化されています。「選果処理・表面検査」の各ユニットは分離しており、ユニット間のモモの移動は新規開発した移載装置で行います。「内部検査」についても、新規開発したハンドリングユニットを使用しています。モモの種と害虫が重なった場合の見落としを防ぐために、このユニットにはモモを把持しながら姿勢変更できる機構を有しています。これらの検査ユニットはオリジナルの緩衝シートが使用され、モモへの損傷は無いことを各種評価により確認しております。
投稿日:2022年10月03日
トライボロジーを活用したロボットシステムの研究開発
機械・加工
国立大学法人山梨大学
石田 和義