産業技術センター

佐藤貴裕

 山梨県は日本有数の宝石産業集積地であるが、歴史的な経緯から他地域に比べダイヤモンド以外の色石や半貴石の取り扱いが多い。それらの宝石の一部は合成石が流通していたり、高付加価値化のための熱処理等が施されたりしており、その判別は重要な課題となっている。
 分光蛍光光度計は物質の蛍光を高感度で検出できる装置であり、励起・蛍光波長の走査によって得られる三次元蛍光スペクトル(蛍光指紋)は蛍光性の宝石の鑑別に応用できる可能性がある。しかし、蛍光指紋をそのまま比較しても差異を明確に見分けることは難しい。そこで、本研究では特に蛍光の強いルビーの蛍光指紋を多変量解析し、宝石鑑別への応用を検討した。

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