我々はプロジェクト開始時点までに、画像処理を核とする新しい山梨・郡内織物をデザインする技術開発を7年に渡って進めてきました。従来の織物パターン解析では、両眼で観測可能な実体顕微鏡を用いて、サンプルとなる織物の縦糸と横糸を1本ずつほぐしながら、各格子点での交差状態を方眼紙に記録していました。生地の状態が悪く崩れるような場合には数時間の作業時間を要することがあります。本研究では、以下の技術を提案して、撮影したのみ画像から自動的に織物パターンを読み取り、実物の織物を復元することを目指しました。
(1)製品観測のための環境整備 (2)画像解析インタフェースの設計 (3)機械学習による交差位置の特定とパターン復元
投稿日:2020年10月28日
織物の実観測データと機械学習によるパターンずれの予測
電子・情報
国立大学法人山梨大学
豊浦 正広