自然災害が生じた際の重要な対応活動の1つに、被害状況に関する情報収集があります。
被害情報の収集手段は、従来は現地確認や通報情報の整理など人手によるものが主でしたが、近年は迅速かつ客観的な方法として人工衛星による地表撮影画像の利用が進められています。
衛星画像は高高度から撮影するため解像度が低いことがデメリットに挙げられます。本研究では災害前後の2枚の撮影画像を見比べるAI技術、画像に加えて築年代など構造物の情報を統合的に分析するAI技術を開発し、低解像な画像からでも構造物1棟単位の被害状況を90%超という高い精度で検知することに成功しました。